腰椎分離症
診断にはまずレントゲンを撮ります。正面、横から、左右の斜めからの4枚のレントゲンで骨の状況を確認しますが、 レントゲンで異常がない場合でも腰痛が続いている時はMRIをおすすめします。 MRIは初期の分離症を確認するのに有効な検査です。
初期の腰椎分離症はレントゲンでは確認できないことが多いのですが、治療する場合は初期のほうが治癒しやすいため早期診断が重要です。 MRIにて新しい腰椎分離症変化がみられた場合はCTをおすすめします。 (当院では、MRI検査は可能ですがCTはないため、その場合は他院へ紹介し検査をしてもらいます。)
特に骨がまだ未熟な小学生から中学生1,2年生まではしっかりした治療が必要です。 当院では腰椎分離症患者さんに対して開院以来8年間で120例程のコルセット治療例があり、分離症の程度・年齢に応じて最適と思われる治療を提示しております。 コルセットをつけるだけでなく再発予防を踏まえた理学療法も施行しています。
また、最近では骨折治療用超音波機器(オステオトロン)の効果が報告されておりますので、当院でも積極的に導入しています。どうぞお気軽にご相談ください。
腰椎分離症 画像での比較
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
ジャンパー膝とは、バスケットボールやバレーボールなどのジャンプを繰り返す競技でみられ、膝蓋骨(膝のお皿の骨)の上、下に痛みを訴えるスポーツ障害です。 診断は、押して痛い部位を確認し、レントゲンにて膝蓋骨周辺の異常を確認します。特に、膝蓋骨下側で症状が強い場合は痛みが長引く症例があります。
シンスプリント
シンスプリントとは、下腿の内側の痛みを主訴とするスポーツ障害です。陸上競技、バスケットボール、サッカー等でよくみられます。 重度のシンスプリントは、疲労骨折と鑑別が難しい場合があります。 そのため、レントゲン検査で異常がない場合でも脛の骨の前面をコブシで軽くたたいた時に響くような痛みがある時はMRIをおすすめします。
腰椎分離症
腰椎分離症は、成長期のスポーツ選手における腰椎の疲労骨折です。 小、中、高学生スポーツ選手の腰痛においてはその原因の40%程度が分離症であるとの報告が複数みられます。 腰椎分離症は、腰部を繰り返し伸ばしたり、ひねったりの動作が原因となるため野球やサッカーの選手に多くみられます。
オスグット病
オスグット病は、10から14歳の成長期のスポーツ選手に多く膝のお皿の骨(膝蓋骨)から数センチ下の部分(脛骨粗面)の腫れ、運動時の痛みが主な症状です。 ケガではなく繰り返すスポーツの負荷によっておこるスポーツ障害です。
肉離れ 筋挫傷 筋肉内血種
肉ばなれとは筋肉が引きのばされたことにより部分的に損傷された状態です。太腿の裏の筋肉(ハムストリングス)やふくらはぎの筋肉(腓腹筋)によくみられます。 筋挫傷とは筋肉に直接的な外力がかかったことによる損傷で、肉離れとは異なります。 典型例はスポーツ中に他者の膝が自分の太腿にぶつかり、以後同部の腫れや痛みで運動ができないといった状況です。
疲労骨折
疲労骨折とはジャンプ、ランニング、バットやラケットのスイング等のスポーツ活動により繰り返し骨に負荷がかかることによっておこる骨折です。 明らかなケガがなくても、スポーツ中に足の痛みや脛の痛みが続く場合は、受診をおすすめします。
グロインペイン症候群 離断性骨軟骨炎 テニス肘 踵骨棘
グロインペイン症候群、離断性骨軟骨炎、テニス肘、踵骨棘などの症状に関する記事です。 内服、外用薬の処方に加えて、ストレッチ、機器による物理療法を施行する治療や、 リハビリにて関節の動きの拡大、筋力をバランスよく強化していく、などの様々な治療法をご案内致します。