スポーツによるケガや不調は、群馬県前橋市のフォレスト整形外科スポーツクリニック(フォレスポ)へお気軽にご相談ください。

スポーツによるケガ、外傷と疾患

スポーツにより生じる痛みには、捻挫や骨折といった一度のケガで起こるスポーツ外傷と、スポーツ活動によって繰り返し負荷がかかり痛みが出現するスポーツ障害があります。 当院はこれらの考えに基づきより良い状態でスポーツへ復帰できるよう医療を提供していく所存です。

足底腱膜炎 踵骨棘

踵骨棘 足底腱膜炎の症状は足の裏、土踏まずから踵の間あたりの痛みです。 足の裏に張っている腱組織の変性、もしくは炎症が原因と言われています。起床後の歩行で痛みが強いと訴える患者さんが多いです。 レントゲンで踵に棘状の骨(踵骨棘)ができていることもあります。
 
内服、外用薬の処方に加えて、足底腱膜のストレッチ、機器による物理療法を施行します。 特に足底腱膜炎の患者さんには圧力波治療器が有効です。これらの治療で痛みの改善が乏しい場合は足底装具も検討します。

グロインペイン症候群

グロインペイン症候群(groin pain syndrome)は、日本語では鼡径部痛症候群となります。 走る時、ボールを蹴る時等に鼡径部(足の付け根)周辺に痛みが出る状態です。サッカー選手によく見られます。 痛みがあるままコンディションを整えずにスポーツを続けていると、筋力のバランスがさらに悪くなり治りにくくなります。(痛みの悪循環)

診断は、圧痛の部位、動かしたときの痛みの部位から判断します。 筋や腱等の損傷を確認するために長引いている場合はMRI検査をします。

治療は、もともとの症状が関節の硬さ(硬縮)、筋肉の柔軟性の低下からきていることが多いため、 リハビリにて関節の動きの拡大、筋力をバランスよく強化する、協調運動訓練等を行います。 安静のみで疼痛が改善することもありますがもともとの関節の硬さ、筋力バランスの不良等があると容易に再発しますのでリハビリがとても重要です。

スポーツ活動を続けるかは痛みの程度によります。 症状により一時的にスポーツを休止するか、リハビリをしながらスポーツも続けるかは症状により主治医に相談するのが望ましいです。

グロインペイン症候群と考えられている患者さんの中には股関節内クッションである関節唇損傷の患者さんもいます。 同損傷の患者さんはリハビリのみで疼痛が改善しない場合もあるため、リハビリをしても痛みが改善しない場合はMRIをおすすめします。 股関節唇損傷は当院のMRIでは判断しづらいためより詳しくみられるMRIがある施設に紹介いたします。


膝 離断性骨軟骨炎

膝関節における離断性骨軟骨炎は、軟骨の下にある骨(軟骨下骨)から起こる病態であり、原因はまだはっきりとわかっていませんが、 原因の一つにスポーツによる繰り返す小さな軟骨下骨への外傷があげられます。初期の症状はスポーツ時における膝関節の痛みです。

診断は、まずレントゲンを撮影します。通常のレントゲン撮影ではわからないこともあるため疑わしい場合は膝を少し曲げた状態で撮影します。 レントゲンで病変がみられる場合はMRIを施行します。MRIにて病変部の軟骨に亀裂があるか、不安定性がありそうかを推測します。

不安定性がない(軟骨に亀裂がなく、病変部が浮き上がっていない)場合はスポーツを3か月程度休止し、 定期的にレントゲン、MRIをとり進行度治癒状況を確認します。病変部が不安定な場合は手術により固定します。 また、保存的治療でも改善が乏しい場合は病変部に細い金属で穴をあける手術(ドリリング)をする場合もあります。

進行すると骨片が離れて関節の中を動く状態(関節ネズミ)となる場合がありますので、整形外科での定期的な診察、検査が重要です。

膝 離断性骨軟骨炎 病変部
保存療法による治癒後

肘 離断性骨軟骨炎

肘 離断性骨軟骨炎 エコー像 肘関節の離断性骨軟骨炎は、主に野球選手にみられます。ボールを投げる時に肘の外側の軟骨、軟骨下骨に力が加わり発症するといわれています。 症状は、投球時の肘の痛み、肘の関節可動域制限(まっすぐに伸びない、曲りが悪い)等です。
 
診断は膝と同様にレントゲン、MRIが有効ですが 肘ではエコー(超音波検査)でも病変の有無を確認できます。 早期の場合は投球休止により保存的に修復される場合もありますが、進行すると膝と同様に関節内で骨片が動く状態となることもありますので、やはり定期的な診察検査が重要です。

テニス肘(外側上顆炎)

テニス肘は主な症状は、肘の外側から前腕にかけての痛みです。テニスのバックハンドを多用すると痛みが起きやすくなるためテニス肘と呼ばれています。 正式な病名は肘外側上顆炎です。痛みの原因は使いすぎによる腱の変性、微小な損傷です。

当院ではまずストレッチの指導、内服・外用役の処方、物理療法(圧力波治療器 酸素注入治療器)にて治療を開始します。 腱内の変性が強く、痛みの改善が見られない場合は、患者さんと相談の上 再生因子注入療法を検討します。

変性の強い外側上顆腱部分
正常な外側上顆周辺

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

ジャンパー膝とは、バスケットボールやバレーボールなどのジャンプを繰り返す競技でみられ、膝蓋骨(膝のお皿の骨)の上、下に痛みを訴えるスポーツ障害です。 診断は、押して痛い部位を確認し、レントゲンにて膝蓋骨周辺の異常を確認します。特に、膝蓋骨下側で症状が強い場合は痛みが長引く症例があります。

シンスプリント

シンスプリントとは、下腿の内側の痛みを主訴とするスポーツ障害です。陸上競技、バスケットボール、サッカー等でよくみられます。 重度のシンスプリントは、疲労骨折と鑑別が難しい場合があります。 そのため、レントゲン検査で異常がない場合でも脛の骨の前面をコブシで軽くたたいた時に響くような痛みがある時はMRIをおすすめします。

腰椎分離症

腰椎分離症は、成長期のスポーツ選手における腰椎の疲労骨折です。 小、中、高学生スポーツ選手の腰痛においてはその原因の40%程度が分離症であるとの報告が複数みられます。 腰椎分離症は、腰部を繰り返し伸ばしたり、ひねったりの動作が原因となるため野球やサッカーの選手に多くみられます。

オスグット病

オスグット病は、10から14歳の成長期のスポーツ選手に多く膝のお皿の骨(膝蓋骨)から数センチ下の部分(脛骨粗面)の腫れ、運動時の痛みが主な症状です。 ケガではなく繰り返すスポーツの負荷によっておこるスポーツ障害です。

肉離れ 筋挫傷 筋肉内血種

肉ばなれとは筋肉が引きのばされたことにより部分的に損傷された状態です。太腿の裏の筋肉(ハムストリングス)やふくらはぎの筋肉(腓腹筋)によくみられます。 筋挫傷とは筋肉に直接的な外力がかかったことによる損傷で、肉離れとは異なります。 典型例はスポーツ中に他者の膝が自分の太腿にぶつかり、以後同部の腫れや痛みで運動ができないといった状況です。

疲労骨折

疲労骨折とはジャンプ、ランニング、バットやラケットのスイング等のスポーツ活動により繰り返し骨に負荷がかかることによっておこる骨折です。 明らかなケガがなくても、スポーツ中に足の痛みや脛の痛みが続く場合は、受診をおすすめします。

グロインペイン症候群 離断性骨軟骨炎 テニス肘 踵骨棘

グロインペイン症候群、離断性骨軟骨炎、テニス肘、踵骨棘などの症状に関する記事です。 内服、外用薬の処方に加えて、ストレッチ、機器による物理療法を施行する治療や、 リハビリにて関節の動きの拡大、筋力をバランスよく強化していく、などの様々な治療法をご案内致します。


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